摂食障害とは?原因ときっかけはなに?わかりやすく解説

生活・経済

摂食障害は、過去に私が体験した病気です。

中学3年生15歳から、大学3年生21歳までの7年間、苦しみ続けました。

今考えると「かなり怖い病気」だったなと思います。

現在も摂食障害で悩んでいる方はたくさんいると思いますし、また自分が摂食障害であると気づいていない方もいるでしょう。

そんな方に、今自分がどんな状態なのかをわかってほしいという思いから解説することを決めました。

何も恥ずかしいことではありません。

少しでも「私もそうかも」と思われた方や、自分でわかっている方へ伝わればと思います。

摂食障害は『病気』です。重症になる前に一刻も早く治療が必要です。

では解説していきます。

摂食障害になる原因ときっかけはなに?

摂食障害は、一つのことが原因でかかる病気ではありません。

生活環境や、精神的なもの、いろいろなものが絡み合ってかかる「多因子疾患」です。

どんな人でも摂食障害になり得るということです。

・対人関係で心配事がある方、また生活上で大きな変化があり、ストレスが急激に大きなった方

・体重の増減が気になり、急激なダイエットをしたり、急激に太ったりと体も心も精神的にストレスを感じている方

(ダイエットは摂食障害の重要な引き金になります)

強度のダイエット(絶食などの極度なダイエット)は、3年以内の摂食障害が18倍に!!

中等度のダイエットで5倍に増加!

・ストレスや腹部症状に伴う食欲低下、体重減少がきっかけになるケースもあります。

摂食障害発症前の精神状況など

摂食障害に陥る前には、必ず何かしらサインが現れます。

日常の急激な変化

思春期の悩み 友人関係の悩み
体重・体型の悩み
成績の急激な変化
親との関係性の悩み 自分探しの悩み

↓                                ↓

色々な変化によるストレス

生きづらいと感じる うまくいかないと感じる
学校、会社にいきたくない
人と会いたくない

↓                                 ↓

対処と反応

対処 頑張る、ダイエットする、痩せる、人に合わせる、自分が我慢すればいいと我慢する
反応 食欲が出なくなる、急にお腹が痛くなる、吐き気がする、気持ちが悪い、トイレや部屋にこもる、急激に食べ出す、吹き出物が増える

「対処」の時点で、成功し、達成感や優越感、高揚感、統制感などが得られる場合は、自信につながったりします。

しかし、そこで挫折していくと注意しなければなりません。

私の場合は、部活動を終える時期と、両親の離婚の時期が被ったことが大きな原因になり、過食症に至りました。

部活動を引退したばかりで食べれば体重は増える一方。そんな時に両親の離婚。

顔では笑っていましたが、精神的にかなりのストレスがかかっていたのでしょう。

食べては全部吐くの繰り返しを7年間。

とても苦しい7年間でした。

今説明した以外にも、摂食障害に陥るケースはたくさんあります。

ここまでの時点でまだ『摂食障害』までには至ってない可能性の方が高いのではないでしょうか。

予備軍の状態ですね。

ここから、全く食事を取れなくなるか、食べ過ぎが始まるかで、完全な摂食障害につながります。

痩せることと食べることへの異常な仕組みとは?

太りたくない人、痩せたい人の悪循環

ダイエットに取り組む・食事制限をする

痩せる

過食する

↓太ることが怖い・食べても吐けばいい

食べたものを吐く

過食する

自己嫌悪に陥る

ストレスになる

これを繰り返していき、そのほかのストレスもこれに重なり、ストレス過多の状態に陥ってしまいます。

ひどくなるとうつ病を併発したりもします。

摂食障害は早期発見・対応が重要

・摂食障害は、早期に若いうちに治療した方が回復の可能性が高い

・低栄養によるダメージ(低身長。骨粗鬆症、生殖系、脳)

・回復が遅れると、失うものが大きい

正常な発達にダメージ、さまざまな機会への制限(社会・教育・職業)、個人の自立性と独立性の障害、社会的経済的損失 等

摂食障害は、治療を受けていないことが多く、相談窓口や専門的治療機関などが確立されていないことも原因ではあります。

または、摂食障害になっている本人が気づいていないことがほとんどです。

私も完治して何十年も経ってから、摂食障害だったことに気づいたからです。

摂食障害は周囲が気づかないことが多い

・本人が病気を否定している、あるいは病気であるという認識がない

(特に年少者の場合)

・見た目は明るく元気、活発で病人らしくない

(本人は空腹感や疲れを感じていない可能性がある)

・本人が隠している

→痩せ症の場合:太らされるのを恐れて隠している

→過食症の場合:恥ずかしさやネガティブな烙印を恐れて隠している

摂食障害での家族への対応の考え方とは?

・家族の問題が原因だという証拠はない

(例えば親の育て方など)※私は家族の問題も重なった

・原因として家族を協調することは、治療を受けることを遅らせたり、家族が自責の念を強めることになる可能性がある。

そうすると防衛的になる結果になるので犯人探しをしない。

※ただし、虐待、ネグレクト、家族がダイエットを強要などは明らかに問題です。

・家族の精神的苦痛や負担は大きい

(食べることをめぐる対立、精神的不安定、過度の気遣い、保護など)

→疾病教育やサポートが必要

・本人の回復のために協力してもらう方向で働きかける

(特に青少年の場合)

成人している場合や、一人暮らしの方などは自分自身でどうにか治療するしかありません。

または、自分1人では厳しいのであれば、近くに誰か頼れる人がいたら協力してもらうなどの方法もありあす。

未成年の場合、家庭環境にもよりますが、家族が気長に寄り添いながら協力をしてくれると助かりますね。

摂食障害と医療機関との連携はどうなっているの?

・まず最初は身体の診察のため、小児科医、内科医、婦人科などに相談する

・摂食障害の治療を担当するのは小児科、児童精神科、精神科、心療内科

(ただし、ぼんやりしている、ぐったりしているなどの身体的危機は救急外来、精神的危機は精神科救急を受けさせる)

・摂食障害に対応する医療機関が見つからない場合、総合病院や精神保健福祉センター、保健所などが情報を持っている場合がある。

現在、医師側の体制は準備中とありました。

摂食障害というのは、精神的な要因が大きいと私は思いますので、病院や病院内のたらい回しだけは避けたいです。

※個人の意見です。ご理解よろしくお願いします。

摂食障害情報のポータルサイトがある?

・摂食障害全国基幹センターが運営

・せっしょ障害の医療、研究、支援の高いエビデンスに基づいた情報である

・専門家による委員会が作成し、レビューをしている

気になる方はこちらからご覧ください。

「摂食障害情報ポータルサイト」一般の方

『摂食障害情報ポータルサイト」専門職の方

摂食障害についてまとめ

今回は摂食障害についての種類の紹介をしていません。

まずは自分が摂食障害であるのでは?という疑問を解いてほしいという思いで解説しました。

摂食障害の種類については次回解説いたします。

摂食障害とは本当に辛いものです。。。

自分でも、「なぜこんなに食べてしまうのか、なぜ食べることができなくなるのか」という理由がわからなのです。

残るのは自己嫌悪だけだったことを思い出します。

体がまだ動くうちに、精神がまだ大丈夫なうちに、相談などをした方が良いのではないかと心から思います。

もう一つ、「摂食障害で悩んでいる方へ」というサイトがあるのでURLを貼っておきます。

「摂食障害で悩んでいる方へ」

各種支援制度や、情報過多である「メディアとの付き合い方」など、あなたの助けになってくれる情報があるかもしれません。

まずはご覧いただいてみてはいかがでしょうか。

※強制ではありません。あくまで個人の意見ですのでご理解よろしくお願い致します。

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